インフラ、この先

しばらくの間休日出勤やら翌週準備に追われて更新出来ませんでした。

コロナ怖いですね、怖いですがオンプレ環境の運用となるとリモートワークが中々許可下りません。

 

さて、そんな中弊社、というか出向先の企業(本体1万人オーバーの結構な規模)では、

社内システムの大規模刷新プロジェクトが進んでいるそうです。

進んでいる、と話には聞くのですが。実際関係者はかなり忙しそうなのですが。

インフラを検討する要員は居ないそうです。ふむふむ。大変な事になりそうですね。

 

 

って他人事と思ってたら、現行システム運用に携わるメンバー、つまり私なんですが、

「この拠点のシステムの未来像を検討してくれないか?」というぼやかしたお言葉で、

お仕事が回ってきてしまいました。

未来像って、刷新後の環境が前提ですよね…

 

とはいえ普通に要件定義や設計をしてしまうのは契約範囲を超えるので、

プロパーの若者を主役に、私は補佐として関わる事になりました。

 

 

まずは経緯を知るために去年のトレンドがどうだったのか、と調べてみました。

いくつか読んでみて、端的でわかりやすいと思ったのが下の記事。

 

今後の企業におけるインフラ&オペレーションに影響を与える10のトレンド

 

@ITさんは定番という感じですね。昔から随分お世話になっています。

先日ご紹介した芦屋広太氏のコラムを知ったのも@ITさんだったと思います。

 

 

特に目を引いたのが記事冒頭の一文。

 「インフラ&オペレーション(I&O)で肝心なのは、もはやハードウェアやソフトウェアではない。ビジネスニーズを満たすサービスを提供することが肝心だ。インフラの未来がどこにあるかについては、あらゆる可能性がある。それを決めるのは、ビジネスでインフラをどう使うかだ」(ウィンザー氏)

 

 

私みたいな古い人間は、それこそメモリは640KBの時代を生きてきたので、

”インフラといえばハードウェア”みたいな感覚なのですが。

 

若者世代にとってのインフラとはどのようなものになるのでしょうね。

ネットワーク同様、実体の見えづらいベールにくるまれた何か。

何がどうなって出来上がる”モノ”なのかを意識する事なく、”何が出来る”という視点で、

サービスのように見えるのでしょうかね。

 

水のように、電気のように、本当は何か誰かが供給してくれているのだけど、

当たり前のように提供されるサービス。

 

本当の意味での”インフラ”になっていくのかも知れません。

 

 

 

さて、話を戻してインフラ、この先。

前述の記事中で、現在の職場にすぐ効きそうな(というか取り組み中の)ポイントを一つ。

それが、「トレンド6:デジタルダイバーシティの管理」の中で課題として挙げられている、

“分析まひ”からの脱却、正確なインベントリの維持、可視化不足による膨大な無駄の回避、資産管理

ですね。

 

忙しい事を理由に管理をサボる事で、更なる忙しさを招くサイクルの原点ですね。

 

 

ウェブサイトのブックマーク整理に似ていると思います。

ブックマークする時に、単にお気に入りに追加するのか、分類をその時に考えるのか、

既に分類された領域に登録するのか、ブラウザのブックマーク機能に頼らず別管理するのか、

やり方は色々あると思います。

ただ、一旦適当に扱った情報を後から整理するのは非常に非常に非常にコストが掛かるものです。

これはどなたも経験があると思います。

その為、これはこうやって管理しよう、とそれぞれに知恵を絞る訳ですし、

整理術の本がたくさん売れる訳です。

 

 

話が逸れそうなので元に戻しますと。

きちんと情報を管理出来ない事が様々な無駄を招き、

それが「情報を必要とする際の行動コスト」に跳ね返る。

場合によっては、情報の見落としによるトラブルへと発展する。

だからこそ軽視してはならない管理項目なんだと思います。

 

ここで何より大事だと感じるのが”決めたルール通りに行動するかどうか”です。

 

結局色々な管理基準を定めて運用を初めても、忙しさを理由にサボってしまっては、

全く何も意味がなくなってしまいますので。

 

 

日本人は謹厳実直、と表現されるのをよく見ますが、それなのに何故こんなことに?

答えは簡単だと思っているのですが、日本人は謹厳実直なのではなくて、

人の目を気にして見かけをつくろっているのでしょう。

だから、人の目につかない所で手を抜いたりいい加減な事をする。

 

縁の下の管理業務の杜撰さに、そういった側面が現れているのではないでしょうか。

 

 

 

未来を考えるよりも、足元をちゃんと固めるべきではないか。

そんな風に感じた「インフラ、この先」考察でした。

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