現在JP1のジョブネット環境移行の準備中です。
移行の条件として「移行元のホスト名・IPアドレスを引き継ぐ」事が挙げられているのですが、
当然構築時点で引き継いでしまうと稼働中の移行元と値が重複してしまいます。
といった理由から、仮のホスト名・IPアドレスで構築及びテストを実施し、
本番切替時に値を変更する方法を調査しています。
■見るべき資料
JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド
http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/3021310710/INDEX.HTM
「8.9.1 JP1/AJS3が動作しているホストの名称を変更する」
「8.9.2 JP1/AJS3が動作しているホストのIPアドレスを変更する」
■事前準備
・ホスト名変更前にリモートジョブネットの実行登録を解除
・イベントジョブを実行しているエージェントホストのJP1/
・既存の設定を控える(ajsembdbstatus)
■手順
①前処理
1.AJS-Viewからログオフ
2.ジョブネットの定義をバックアップ(ajsprint)
3.実行エージェントの定義をバックアップ(ajsagtprint)
4.JP1/AJS3関連サービスを停止
5.QUEUE/サブミットジョブ実行環境の定義をバックアップ(jpqexport)
※QUEUE/サブミットジョブを使用している場合のみ
6.JP1/Base関連サービスを停止
②ホスト名とIPアドレスの変更
マネージャーホストのIPアドレスとホスト名を変更する。
③ジョブ実行環境回復
QUEUE/サブミットジョブ実行環境を再作成(jpqimport)
※QUEUE/サブミットジョブを使用している場合のみ
④組み込みDBの再構築
1.組み込みDB環境のデータを削除(ajsembdbunset)
2.組み込みDBの構築(ajsembdbbuild)
3.組み込みDBのセットアップ(ajsembdbsetup)
4.組み込みDBを停止
⑤環境起動
1.JP1/Base関連サービスを起動
2.JP1/AJS3サービスを起動
3.エージェントホストをコールドスタート(jpoagoec)
4.マネージャーホストをコールドスタートする。
⑥定義回復
1.ジョブネット定義を回復(ajsdefine)
2.実行エージェント定義を回復(ajsagtadd)
JP1/Baseについての記述が出てきますが、最小限触れる程度に留めています。
Baseに関しては用途が多岐に渡る為個別に記事を作成しようと思います。
各タイミングで実行するコマンドの引数等は環境ごとに様々だと思いますので、
コマンドリファレンスを参照下さい。
JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス
http://itdoc.hitachi.co.jp/manuals/3021/30213D2810/INDEX.HTM