IPA資格試験対策 午後の部(時間短縮編その2)

時間短縮編の続きです。

 

■問題選択のコツ

出来る限り試験時間は解答のために使いたいですし、

設問は5~10分程度を目安に選択したいものです。

ここでは、いくつかの着眼点についてご説明したいと思います。

 

・まずは問題文冒頭

〇〇の□□に関する(~中略~)答えよ

この部分から、問題の方向性がある程度読み取れます。

 

私は○○の部分より□□の部分に着目しています。

問題文に全く書かれていない事は出題されないので、

しっかり問題文を読めば○○の部分はなんとかなると思います。

 

□□の部分が実際に経験した事のある作業だったり、

常日頃から頻繁に使う知識であれば、問題文の意図が

かなり把握しやすくなると思います。

 

 

・設問から傾向把握

設問で問われる事・問われ方が重要です。

その為、問題文よりも先に設問を確認しています。

 

要求される解答には選択式、単語や文章の記述の他、

様々なパターンがあります。

 

単語記述は、一番難易度が高いように思います。

大抵の場合正答が一つで、部分点が期待しにくいからです。

迷った時は、単語記述の少ない物を選ぶようにしています。

 

また、これは個人的な感覚なのですが、

設問が多いものは難易度が低めな場合が多いと感じます。

 

 

■問題文読解のコツ

問題文は長文の為、特に午後IIの問題は

読むだけで疲れてしまいます。

その為、全部を一気に読まないようにしています。

一度で読み切っても覚えておける訳もなく、

解答の際にまた読み返す事になります。

 

設問は、「〔○○〕について答えよ」のように

問題文の一部の箇所と紐付いている事が多いので、

解答の際に対象範囲を読み込むようにしています。

 

前述の問題選択と繋がる事なのですが、

私は最初に設問を見るので、

問題文を読み込むのは最後です。

 

①設問をサッと見て

②問題を決めたら、サッと読んで

③設問をもう一度しっかり読んで、

④問題文をじっくり読む

 

という流れです。

 

一見②があまり意味が無さそうかも知れませんが、

このタイミングで「数字、特定の単語」と

「決まりごと・ルール」に着目して

問題文に下線や○囲みを入れています。

解答の上で前提条件として考慮が必要になる為です。

 

設問から不要と思われる箇所は読み飛ばす、

というのも一つのやり方だとは思うのですが、

どこにヒントが隠れているかわからないので、

選択した問題は全てに目を通すようにしています。

 

 

 

長文問題を解く為に必要な「集中力」は、

過去問の繰り返しで鍛えておきたい所です。

問題自体になれてきたら、問題選択まで含めて

本番通りの時間割で模擬試験をすべきだと思います。

 

 

IPA資格試験対策 午後の部(時間短縮編その1)

前回ネットワークスペシャリストの試験について書いたんですが、

自分でも書いてる通りネスペの試験は秋季のみなので、

今役立つ情報では無かっただろうなと反省しましたあせる

 

今回は、午後試験全般に関する事、

試験中の時間短縮をテーマにしてみようと思います。

 

 

■午後試験の概要

午後Iの試験時間は90分、午後IIは120分です。

午後Iは3問中2問を選択、午後IIは2問中1問選択し、回答します。

 

 

■時間が足りない

午後試験の問題文はとても長い文章です。

午後IIの設問なら、読むだけで30分程度必要な場合もあります。

全ての問題に解答し、最も自信があるものを選択

それができればベストですが、時間の関係上

実際にそれを出来る方はそうは居ないと思います。

 

時間が無ければ、大抵の人は焦るものです。

そして焦りは早とちりやうっかりミスなどの元になり、

実力を発揮できず不合格という残念な結果を招きかねません。

努力を十分活かす為にも、試験中の時間短縮が必要なのです。

 

 

■時間短縮のポイント

午後試験の時間中に費やす時間のうち、

短縮できそうだと感じたのは以下のポイントでした。

  1. 解答文を○○文字以内に抑える為の推敲
  2. 問題文の内容理解
  3. 問題の選択

書いては消しての繰り返しになる1や、そもそも長文相手の2、

そしてどの問題を選択すれば一番高い点が取れるか悩みまくる3。

 

いずれも恐ろしい勢いで時間を奪っていきます。

スポーツやゲーム中、面白い映画を観ている間、

気がつけばあっという間に時間が過ぎている、あの感覚です。

 

 

■解答文記述のコツ

文章を作るコツの一つは、沢山書く事です。

前回ネスペの午後問題でも述べた「書き方」は、

普通に過去問をやっていれば、慣れてくるはずです。

 

不要な修飾語を省く事で文章がスッキリしますし、

単語や表現を問題文中と揃える事もポイントです。

 

 

また、解答はいきなり解答用紙に書かず下書きするべきです。

いくら内容が正解でも、

採点者に読めなければ無意味ですから。

 

また、解答文は「指示された文字数の7割」が

必要文字数の目安と言われています。

文章を削って足して文字数を数える、

というのは存外時間が掛かる為、

私は毎回、10文字1行で下書きをします。

下書きの推敲には消しゴムは使わず、

一行まるごとこういう風に字消線で消してます。

 

 

最後に、

空欄には絶対しない事

そんな勿体ない事をする位なら、

思いつきでも本文抜粋でもよいので、

それっぽい事を書いて足掻きましょう。

 

 

長くなってしまったので、ここで一旦分けようと思います。

 

IPA資格[情報処理]受験対策 午前の部(過去問道場活用法 実践編)

長々書いてしまった導入編の考え方に基づいて、過去問道場に挑みます。
参考ページは「情報処理安全確保支援士試験過去問道場」です。
 

■アカウント作成

まずは、ユーザ登録を済ませてログインしておきましょう。特に問題なく出来ると思います。
 

■過去問道場の出題設定

過去問挑戦の前に、出題に関する設定をしておきましょう。


二回目以降は、全部にチェックをつけてました。
 
・ オプション項目は、選択肢ランダム並び。答えの位置で暗記してしまわない為に、必須です。
 
※試験問題には引っ掛けというか、似て微妙に非なる回答が並んでいる場合があります。
答えの場所が同じだと中身を読まずに回答してしまいがちになると思いますので、
実際の試験で並び順を変えられると勿体ない事になってしまいかねません。
なので、ちゃんと回答選択肢の中身を読んで正解を選べなくてはならないのです。
導入編での「回答のアイウエを覚えるのではない」というのは、これが理由です。
 

■過去問に挑戦!

「出題開始」ボタンをクリックしましょう。
表示された問題に回答(選択肢ア~エをクリック)すると、画面下に回答の正誤と解説が表示されます。
 

■解説の確認

回答が正解でも不正解でも、解説には一度目を透しておきましょう。
特に、正解は分かってもその他は知らない、といった場合には知識の拡充となりますし、
別の問題で問われる知識かも知れませんので。
 

■選択した問題を全て回答する

最初は時間が掛かるかも知れませんが、とにかく繰り返す事が大切。
複数年を選択した場合には、その中に既に繰り返しが含まれています。
どんどん回答していきましょう。
 

■計画を立てる必要がありました

どんどん回答するのはいいですが、最初は悩んだりする時間を含め、
1問5分くらいは掛かったりするでしょう。
問題数はというと・・・
情報処理安全確保支援士の場合、直近春秋除いて、500問!
5分x500問=2500分=41.66時間
 
普通にやってたら、日が暮れてから明けた上に暮れるくらいの時間ですね。
こんなのは一気には無理なので、計画が必要です。
・試験当日まで何日あって、
・午後試験の勉強時間にどのくらいかけて、
・一日に余裕時間はどれくらいあって、
等、様々な条件がある為、いきなり計画といっても難しいでしょう。
 
検索してみれば、皆さん午後試験の勉強はどれくらいの時間掛けたとか、
午前はどれくらいの時間掛けて対策した、とか出てくると思いますが、
自分がどれくらい掛かるかを知ってる人は当然居ません。
特に午後は、素養となる知識量がどれくらいあるかでかなり時間に幅が出るはずです。
何をやるか、どのようにやるか、最初に解らない要素だらけです。
さて、どうしたものか。
 

■オススメしたい学習方法

学習計画の立案が難しいというのは、受験回数が余り多くないという事でもあると思います。
そういった方は、まず
1.午前Iと午前IIの過去問全問を2周、全力でやる
事をオススメします。
何故なら、どんなに午後試験対策がバッチリ出来ていても、午前で落ちては無意味だから。
あと、午前問題の解説を理解していくのは午後対策の一部とも言えます。
全力2周やるうちに、結構正誤の偏りが出てくると思います。そこで、
2.間違えた問題だけをピックアップして、全問正解するまで繰り返す
事によって、苦手部分の対策をします。
アカウント名のプルダウンから、「間違えた問題を復習する」を選びます。
3.全問題を少しずつ繰り返す
後は、しっかり覚えられるまで1と2を何度も繰り返します。
 
500問を10回繰り返すつもりなら、500÷残り日数(例えば100日)=5問を毎日、
等、何でもいいので自分でルールを決めて、とにかく繰り返すが大切です。
可能なら実際の試験時間に合わせた方がいいでしょう。
特に試験本番直前などは、起きる時間や開始時刻も合わせてました。
 
次回は、本番試験時にどのように問題に取り組むか、について書いてみたいと思います。
 

IPA資格[情報処理]受験対策 午前の部(過去問道場活用法 導入編)

IPA資格試験の午前問題において学習効率を高める方法、という事で。

前回書いた通り、過去問道場さんを活用した事例について書いてみたいと思います。

 

まず午前問題の出題傾向ですが、概ね以下のようになっています。

  1. 過去問からの出題率がかなり高い(感覚的に6~7割)
  2. 直近の試験問題からはあまり出題されない

繰り返し過去問道場を活用していれば感じると思いますが、同じ問題を見る頻度は結構高いです。

実際に受験しての感覚としても、かなり過去問から出題されてます。

 

つまりですね、

「過去問を100%抑えるだけでほぼ合格!」

って事です。(あくまで午前試験に限った事です!)

午前IとII、午後IとII、どの試験も合格点は60点なのですから、

出題の6~7割(過去問)を正答できれば最低ラインは確保できる

って訳ですね。

 

この前提から、前回記事で

試験対策は「ひたすら過去問を繰り返す」「全過去問100%正解」だ

と書いたのですが、もうちょっと平たい言葉で言っちゃうと、

「午前試験は過去問の回答を暗記しろ」

という事になります。

実際、過去の午前試験対策はこれのみです。そして午前I、IIで落ちた事はありません。

※但しこれは、ある問題への回答が選択肢ア・イ・ウ・エのどれを覚える、という意味ではありません。

回答内容が何であるか、を暗記するという意味です。

 

特に計算が必要となる問題に関しては、絶対に暗記すべきだと考えています。

計算・検算して回答、暗記で瞬時に回答、どっちも同じ点数

だからです。

勿論「試験対策」の視点に限った話なので、資格取得だけが目的ではない方は、

過去問道場さんの解説をじっくりたっぷり舐めるように読んで下さい。

 

例えば”新しい知識を得る為の学習”とか”曖昧な知識をきちんと整理したい”、

或いは”自分はこういう知識があると証明する為”など、学びの一つとして捉えている方。

私などが言うまでも無く、その理屈や数式への理解が必要だと認識されているとは思いますが。

 

長くなってしまったので、ここで一旦区切ってみます。

実際の具体的利用法などについては、実践編をお読み下さい。

 

IPA資格[情報処理]受験対策 午前の部(概要)

いよいよ今年の春季試験受付が始まりましたね。

2020年春季試験は、4月19日(日)に実施されます。

残り3ヶ月となって、受験予定の方は準備に気合が入り出す頃ではないでしょうか。

 

個人のインターネット申込みは、〆切が【2月10日(月)18時】です。

いつもながら、受付から〆切がそう長くはない為、くれぐれも申し込み忘れにご注意を!

受験申込み

 

今回ちょっと気になった変更点がありました。

基本情報技術者試験(FE)のプログラム言語にPythonが選択肢として追加されます。

Pythonと言えばAI開発ではかなり広い範囲で利用されていますね。

ライブラリも豊富な事から手軽にAIに触れられる言語として、更なる発展が想像に難くありません。

斯く言う私自身も、ゆっくり少しずつですがPythonの勉強を進めております。

 

 

前置きが長くなってしまいました。。。

タイトルにもある”受験対策”ですが、これは私自身の経験を元に、

一つのやり方として参考にして頂ければと思います。

 

といっても、やる事は簡単です。

先日も御紹介させて頂いた過去問道場さんで、

「ひたすら過去問を繰り返す!」

だけです。悩みも迷いもなくていいですね。ただ愚直にやる。

目標は?と言いますと。

全範囲の過去問を対象に100%正解を目指す

(過去問道場さんには過去10年分くらいの試験問題が用意されています)

 

過去問道場さんでは、ユーザ登録すれば自分の過去の成績を記録して下さいます。

参考までに、私が2019年4月に情報処理安全確保支援士を受験した時の記録を掲載します。

段位

2019年春:情報処理安全確保支援士

間違えた問題や、悩んだ末に偶然正解出来たような問題については、

解説もしっかり読み込んで内容を理解する事が大事だと思います。

それはそのまま、午後Iと午後II(記述試験)への対策に繋がっていきますので。

 

長くなってしまったので今回はここまで。

ただ繰り返すだけでも頭に刷り込まれていくので、それなりに効果はあると思いますが、

いくつかの狙いを絞る事で、学習効率を上げられると思います。

 

そこで次回は、過去問道場の活用方法と、具体的な学習方法について触れたいと思います。